京都府宇治市大久保町 より、iPhoneSE3水没修理のご依頼
2024/05/12
先日、iPhoneSE3の水没修理のご依頼を頂きました!
川に落としてしまい、救出するまで15分ほど水中に沈んでしまっていたそうです。
救出してすぐに電源を落とし、翌日すぐに当店へお持ち込みいただきました。
分解してみると、内部にかなり水が侵入しており、電源を切っていなかったらおそらく基盤が水没しデータの救出も難しくなっていたでしょう。
iPhoneのパーツを可能な限り分解し、全てのパーツを洗浄します。iPhoneの筐体もしっかりと洗浄し、水分が完全になくなるまで乾燥させます。
その後、すべてのパーツを組み立て、電源を入てみましたが、起動せず。
どうやら、バッテリーが水分で故障してしまっているようでした。
バッテリーを交換し、起動すると、正常に起動しましたが、なんとリンゴループに陥ってしまいました。原因究明の結果、ドックコネクター(充電部分)のパーツが水没により故障し、リンゴループを誘発していたようです。ドックコネクターも新品に交換し、リンゴループも脱出しました。
お客様に事情を説明し、このまま修理続行するか予算と相談してもらったところ、快くOKいただきいましたので、バッテリーとドックコネクター交換にて、水没修理を完了させていただきました。
当店は基本、予約不要で即日修理が可能ですが、今回のiPhoneSEシリーズやiPhone12などの人気機種ではパーツ在庫が少なくなっている可能性がありますので、お日にちおきまりのお客様はお問い合わせフォームからご予約いただければ、在庫の取り置きや発注が可能ですので、ぜひご活用ください!
ドックコネクタまで交換が必要になってしまうケースというのは、実は結構あるんです。
ということで今回は、ドックコネクタの故障による症状について解説します!!
ドックコネクターは、充電機能をつかさどる重要なパーツですが、充電機能以外にも様々な役割を持つ繊細なパーツなんです。
例えば、iPhone下部のマイクも、ドックコネクターの一部に組み込まれています。その他、バイブレーションやモバイル通信用のアンテナ、温度や気圧計測機能などがドックコネクターに組み込まれているモデルもございます。
つまり、ドックコネクターが故障すると、マイクや通信、バイブレーション、気温系統などの機能に不具合がおっこる可能性があります。そして、iPhoneは起動の際、すべての機能に対して動作確認を行い、正常な動作が確認できた場合のみ正常な起動が完了します。その動作確認の際に異常があると、正常に起動できずに起動を繰り返してしまうんです。その状態が、Apple社のロゴであるリンゴマークが繰り返し表示されるように見えるため、リンゴループと呼ばれています。
このように、ドックコネクターはiPhoneにとって非常に大切な部品なんです。
一見、ただ有線給電が不可能になってしまうだけのように思えますが、故障の仕方によってはその他様々な不具合が起こる可能性があるということです。
ドックコネクターは、iPhoneの部品の中でかなり外部との距離が近く、ケーブルの抜き差しによって劣化していくものになります。もし、ケーブルの刺さりが緩い、奥までささらないなどの症状ありましたら、一度アイプラス京都アバンティ店までお気軽にご相談くださいませ!
ドックコネクターには、液体検出機能が付いており、水分などがコネクタ内で検出されると、下の写真のように警告してくれます。
(画像引用:https://support.apple.com/ja-jp/102643)
この警告を無視して充電し続けた結果、ドックコネクターが故障しリンゴループや充電不可などの症状に陥ってしまうというお客様が非常に多くいらっしゃいます。
Apple公式のサイトより引用させていただいているため上の写真は英語ですが、日本語では「Lightningコネクタで液体が検出されました」という通知が出るはずです。(iPhone15以降では「Type-Cコネクタで液体が検出されました」)
もしこのような通知が出た場合は、心当たりがなくとも充電部分が濡れているということになります。すぐに充電を中止し、乾くまで待ってください。この時、水を掻き出そうとして鋭利なものでコネクタをほじると、かなり高確率で故障につながりますのでやめてください!
時間が経ってもなお通知が消えない場合は、何かの故障の可能性がありますので、お気軽に当店までご相談くださいませ!