スマホ画面の焼き付きってなに?対処法や原因
2025/05/18
「スマホの画面に、アプリや時計、ナビゲーションバーの跡がうっすら残って消えない」そんな症状に心当たりはありませんか?それは「画面の焼き付き」かもしれません。
特に有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンでは、この現象が起こりやすく、気付かないうちに画面の劣化が進行しているケースもあります。
この記事では「スマホの焼き付きの原因」「自分でできる対処法」などについて解説していきます。
焼き付きって何?どんな症状?
「焼き付き(画面やけ)」とはスマートフォンやテレビなどのディスプレイに以前表示されていた映像やUIの”残像”が、うっすらと残ってしまう現象のことです。 特に有機ELディスプレイを採用しているスマホに起こりやすい症状です。 |
焼き付きとは、長時間同じ映像(アイコン・ステータスバー・ナビゲーションなど)表示し続けたことにより、特定の画像が劣化し、そこだけ表示が変わっても痕跡のように見える状態です。
・正式には「バーンイン」と呼ばれることもあります。
・一般的な残像は「イメージテンション:と呼ばれ、画面を動かすことで解消することもあります。
有機ELは1つ1つの画素( ピクセル)が自分で発光しています。
そのため、同じ画素だけが長時間明るく光続けると、発光性能が劣化し、っ他の部分と輝度がズレてしまいます。これが焼き付きの本質です。
具体的な症状と焼き付きの詳しい原因
焼き付きは主に有機ELディスプレイが起こりやすいと言われています。各画素が自発光する仕組みのため、長時間同じ部分に負荷がかかると、そこだけ劣化が進み、残像のように映像が残ってしまうのです。
主な原因は以下になります。
・同じUIや画面(SNS、ナビ、ゲーム)を長時間表示
・高輝度設定での長時間使用
・スクリーンセーバーや自動ロックの設定がオフ
・高音環境での使用(発熱による劣化促進)
ではなぜAndroidの方が焼き付きやすいのでしょうか?
①有機EL(OLED)搭載機種が多い
Androidは、Google pixel・Galaxy・Xperia・AQUOSなど様々なメーカーから出ており、多くのモデルがOLED(有機EL)ディスプレイを採用しております。
このOLDは高画質・省電力のメリットがある一方、画素が劣化しやすく焼き付きが起こりやすいという欠点があります。
※iPhoneでも有機ELディスプレイを使っているモデルもありますが、Appleは焼き付き対策を徹底しており、ソフトウェアやハードウェアの最適化により、比較的に症状が出にくくなっています。
②UI設計・ナビゲーションバーの違い
Androidでは、以下のように固定表示される要素が多いことも焼き付きの原因となります。
・常時表示機能
・画面下部のナビゲーションバー(戻る・ホームなど)
・上部のステータスバー(時刻・バッテリー残量)
これらが長時間同じ位置に表示されると、特定の画素に負担が集中し劣化します。
◉具体的な症状
ステータスバーの跡が残る | 上部に時刻・バッテリー・WiFiなどが非常に薄く見える |
ナビゲーションバーの跡が残る | 画面下部に「戻る」「ホーム」などのボタンがうっすら残る |
アプリUIの影 | TwitterやGoogleマップの使用後、UIの一部が表示され続ける |
ロゴや画像が残る | YouTubeなどで長時間同じ映像を表示した結果、ロゴが残る |
液晶の焼き付きは自分で直せる?
スマホの画面焼き付きは、軽度であれば自分である程度”目立たなくする”ことは可能ですが、重度な場合は修理(画面交換)が必要です。以下に自分でできる対処法とその限界について詳しく解説します。
症状:うっすらとアプリやUIやステータスバーの跡が残っている程度
この場合は「イメージリテンション(一時的な残像)」である可能性があり次のような方法で改善することがあります。
①白や動きのある映像を数時間再生する
→YouTubeなどで「焼き付き修復動画」を流すと画素が均等に緩和します。
②焼き付き軽減アプリを使う
→Androidには「OLED Tools」などのアプリがあり、色を自動で切り替えて画素の偏りを緩和します。
③ダークモードに切り替える
→黒はOLED画面で発光しないため、劣化している箇所を目立たなくできます。
症状:画面の一部が明らかに変色、常に残像が強く見える、画像や色の切り替えでも変わらない
これは画素が物理的に劣化・消耗している状態です。
このレベルになるとアプリや動画では改善することができません。
スマホ画面の焼き付き対策!今すぐできる10の方法
最後に、スマホの画面の焼き付き対策を10つ紹介します。
①画面の明るさを自動調整にする →明るすぎる画面は焼き付きの原因になります。設定→ディスプレイ→明るさの自動調整をオンにしましょう。
②自動ロック(画面タイムアウトを短めにする) →画面を表示しっぱなしにしないことが大切。
③ダークモードを使用する →有機ELでは、黒い部分のピクセルは発光しないため、焼き付きのリスクを減らすことが可能
④常時表示をオフにする →時計や通知を常時拍子していると同じ部分に負担がかかります。
⑤ナビゲーションバーやUIを定期的に切り替える →Androidでは「ジェスチャーナビゲーション」に切り替えることも可能
⑥同じアプリや画面を長時間開いたままにしない →地図アプリ・SNS・げーむなどはUIが固定されやすいため、定期的に画面を切り替えるかアプリを一度閉じる習慣をつけることが大切です。
⑦壁氏やテーマをダーク系の壁氏に変える 明るい静止画を長く使っていると、背景の形も焼きつきます。ダーク系の壁しにすることがおすすめです。
⑧長時間の高温使用を避ける 充電しながらの動画再生ゲームは、発熱+画面表示固定で非常にリスクが高いです。
⑨スクリーンセーバーを設定する →一部Android端末では、充電中や待機中に動きのある画像を流す「スクリーンセーバー」が使えます。
⑩定期的に全画面を使う動画や画像を流す →焼き付き軽減アプリやYouTubeでカラフルな動画を数封再生すると、画素の偏った劣化を防ぐ効果が期待できます。
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