京都市北区大宮中林町 より、iPhone11ProMax液漏れ修理のご依頼
2024/03/30
先日、画面割れとともに液晶漏れを起こしてしまったiPhone11ProMaxの修理依頼を頂きました!!
画面上部に斜めに割れがあり、そこをなぞるように幅広く液漏れが発生してしまっておりました。
液漏れが起こると、その部分は表示能力を完全に失い、真っ黒につぶれてしまいます。また、放置するとどんどん広がっていく可能性もありますので、
液漏れの際は早めの修理をオススメ致します!
ご覧の通り画面修理によって綺麗に修理させていただきました!!
というわけで今回は、液漏れについて解説していこうと思います!!
「液漏れ」や「液晶漏れ」と呼ばれる現象は、一体なぜ起こってしまうのでしょうか。
テレビなどで「液晶」という言葉を聞いたことをあるのではないかと思います。
液晶とは、その名の通り画面パーツの中に液体が使用されています。外部からの衝撃や破損などによって、その液体が漏れ出してしまったりすると、その漏れ出した部分が黒くシミの様になってしまうんです。それが液漏れの正体になります。
ここで、詳しい方は疑問に思うとのではないでしょうか。
世の中には液体を使用しないディスプレイも存在するということをご存知の方は、液漏れという言葉に少々違和感を覚えるかもしれません。
確かに、iPhoneでは2017年のiPhoneX 以降、Galaxyではかなり当初より、画面に有機ELと呼ばれるタイプのディスプレイが採用されてきました。
有機ELの特徴としては、LCD(液晶)と比較して高価である代わりに、非常に柔軟に湾曲が可能であったり、発色の良さや消費電力の少なさで圧倒的にLCDに勝る面が多いのです。
そして、有機ELの内部に液体は存在しませんが、液漏れと同じような現象が起こることがあります。
上の写真は、以前当店にお持ち込みされたiPhone14Proの画面故障の写真になります。iPhone14Proは有機EL搭載のiPhoneになりますが、ご覧の通り液漏れのような症状が見られます。
我々修理業者はこのような有機ELの症状も液漏れと呼びます。
有機ELの液漏れも、LCDの液漏れと非常に似た症状です。押し込んだりもんだりするとシミが広がったり動いたりします。しかし、強い力が加わると一気に画面全体が無反応になるという可能性が高いのは有機ELです。
有機ELは液晶と違い、ごく一部の損傷で全体が表示不可能になったりするという特徴がありますので、注意が必要です!
液晶漏れに関する詳しい記事がございましたので掲載させていただきます!
ご興味のある方は是非ご覧ください!
https://www.firme.jp/column/1237
(引用:https://jp.sharp/products/lcd/tech/s2_3.html)
上の写真は、液晶ディスプレイの構造を図示したものになります。通常我々が見るのはこの図でいえば下からです。
簡単に言えば、⑦のカラーフィルターがバックライトの光に色を付けることで、表示が目に見えるようになります。
カラーフィルターは、電気によって自由に操ることが可能です。そうして、様々な映像や色を表現することが出来るんです。
スマホなどタッチ可能な液晶では、さらにデジタイザーと呼ばれる人間のタッチを電気信号化して映像とリンクさせるための層が追加されます。
この液晶と比較して、有機ELの構造は
このように有機ELではバックライトも液体も必要なく、かなりシンプルな造りです。
イメージでいえば、ものすごく解像度の高いカラフルな電光掲示板といったところでしょうか。つまり、黒は黒で光らないので、LCDと比較して圧倒的な発色とコントラストが得られるんです。また、とても柔軟で湾曲も可能なので、Galaxyで採用されていたラウンドエッジディスプレイや、最近ではかなり流通している折り畳みスマートフォンなどもこの有機ELによって実現しています。
折り畳みスマホのパイオニアのうちの一社であるSamsungは、2022年の展示会ですでに三つ折りスマホや巻き取り方のスマホ(ローラブルディスプレイ)、折り畳みデスクトップPCのプロトタイプを展示しています。
動画はコチラ→https://japan.cnet.com/article/35182208/
非常に魅力的ですが、耐久性やOSの難しさからいまだ製品化はされていません。
しかし、有機ELを活用したこんなテレビ↓↓なども開発され、これに関してはすでに商品化されて購入することが可能です。
LGが開発した巻き取り方テレビ→→https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1283999.html
非常に高額ですが、遊び心をくすぐる商品ですよね!
有機ELは、このように様々な大画面を非常にコンパクトに収めるというかなり需要の高い可能性を秘めているんです。
今後、三つ折りタブレットやたためるテレビなどは10年後くらいには主流になっているかもしれませんね。