リチウムイオンバッテリーは危険物である
2021/11/22
久しぶりの本降りな気がします。紅葉が散らないか心配ですが、アイプラス京都アバンティ店は本日も平常通り営業しております。
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★ 店 舗 ア ク セ ス ★
アイプラス 京都アバンティ店
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さて、今回はリチウムイオン電池(スマートフォンのバッテリー等)の安全性について、考えていこうと思います。これまでにも、何度かバッテリーについてはお話ししているのですが、この話については繰り返し発信する価値があると思っていますので、今回も記事にしています。
リチウムイオンバッテリー(以下、Li⁺ 電池)は、大容量かつ長寿命という非常に使い勝手の良い二次電池(充放電によって繰り返し使える電池)です。スマートフォンやパソコンなどの電子機器はもちろん、モバイルバッテリー、車などにも採用されており、私たちにとって非常に身近な存在といえるでしょう。
しかし、使い方を誤れば…
このようにガスを発生させ膨張したり…
↑https://www.nite.go.jp/data/000095175.pdfより
破裂・発火に至ることもあります。因みに、火柱が上がるというのは本当です。
新聞等では「リチウムイオン電池の発火事故が急増」というような記事もあるようですが…
私の勝手な見解ですが、「利便性・危険性の周知徹底が普及速度に追い付いていないこと」が、こういった"事故"が増加している原因だと考えられると思います。
それまで携帯電話等の電子機器と縁遠かった世代の方々と電子機器の距離が、ここ数年間で一気に近くなったこと、Li⁺ 電池を採用した製品の爆発的な普及速度などに、利用者である我々が追い付けていないのです。
換言すれば、モノについての情報を把握しきれていない、極端にいえば「何も考えず、何も知らないまま使っている」という状況です。スマートフォンやパソコン自体は「Fool Proof」かもしれませんが、それを動かすためにLi⁺ 電池などの危険物を使っている以上、そのリスクを無視して使うことは望ましくないと考えます。
※中にはこういったリチウムイオン電池もあるようですが…(外部サイトに飛びます)
無論、Li⁺ 電池に限った話ではありませんが、今回は改めて、Li⁺ 電池の危険性について一緒に考えてみましょう。極力、細かな話は省いたつもりです。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
Li⁺ 電池が危険物である要因は、主に3つ考えられます。
①酸素を放出する正極活物質
②低温での急速充電時に起きるリチウム金属の「電析」(金属が負極の表面に析出する現象)
③有機溶媒系の電解液
特に、①と③が大きな要因でしょう。
①については「熱や電気の力で分解されやすく、分解時に酸素を放出する正極活物質」が爆発を起こしやすいのですが、現状で使用されている多くのLi⁺ 電池は、そんな正極活物質(コバルト酸リチウム等)を採用しています。
③についても、Li⁺ 電池の電解液には、環状カーボネートと鎖状カーボネートの混合物が使われることが多いのですが、この混合物は引火性が非常に高いです。
「?????」という方。
…とても簡単に要約すれば、「Li⁺ 電池は危険物の塊」ということです。
非常に有用である分、デリケートなのです。
綺麗なバラには棘があるとは、よく言ったものですね。
使用者である我々が、Li⁺ 電池の特性や危険性を理解するのも大事ですが、製造側が電池の安全性を確保することも必要だと、私は考えます。製造・流通上のミスは、消費者にはどうしようもありませんからね。
より安全性の高いLi⁺ 電池の開発・運用にも、期待するとしましょう。
いかがでしたか?
これを機に、Li⁺ 電池との付き合い方を見直していただければと思います。
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